注目される自然葬のひとつの形、散骨とは?

近年、何事も自分の意思を大事にしたいと考える方が増え、またお墓に対する考え方も変化し、自然葬を望む方が増えつつあります。このことは、核家族化や高齢化の影響とも考えられます。いくつかの映画やドラマの中で散骨のシーンが出てきて、初めてそれを知った人も多いかもしれません。最後は自然の中でゆっくり眠りたいという考え方から生まれた自然葬です。

その自然葬のひとつの形と言えるのです。以前は、散骨は法律上問題があるのではないかと考えられていましたが、墓埋法ではその規定はありません。節度を持って行えば、法律には触れないというのが現実です。なので、最近では、散骨を取り扱う業者も増え、関心はますます高まっています。

一口に散骨といっても、その方法はいくつかあります。「海洋葬」という名前も一般的になった海に撒く方法を思い浮かべる方が多いかもしれません。また、山中や野山の撒く場合もあります。陸地に撒く場合は、その土地の許可を取る必要があります。

海の場合は節度を持ったやり方であれば、厳密な規定はなく、いくつかの条件を満たしていれば可能だと言えます。また、遺骨を木の根元に埋葬する樹木葬も自然葬の一つですが、墓地としての許可が必要です。遺灰を撒いてその中心に木を植えるのが散骨樹木葬で、この場合は遺骨のまま埋葬するわけではないので、墓地としての許可は必要ありません。いずれにしても、大自然の中で、その一部としての存在になることは、生命の最も自然な還り方だと言えるかもしれません。

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